ゼッキの透明水彩絵具を使ってみよう

ゼッキの透明水彩絵具を使ってみよう

この形状は「パンケーキ」と呼ばれる固形の水彩絵具で、専用のパレットで固定し、水をつけた筆で絵具を溶かすことで着彩をします。



詳細な色数については、こちらのリンク先をご覧ください。


PIGMENT TOKYO「ZECCHI 水彩」

 

 

現在流通している多くの水彩絵具は、アラビアゴムやデキストリン等の展色材に、グリセリン等の人工の保湿材を加えて作られます。

しかし、このゼッキの透明水彩絵具は、ヨーロッパの古典的な製法のアラビアゴムとハチミツで作られています。ハチミツは保湿と防腐の効果を兼ね備えており、また絵具の伸びや溶け具合を調整する増粘剤としての役割もあります。

 

 

ひとつひとつ好きな色を選ぶことも可能ですが、セット販売もあるので初めてこうしたスタイルの水彩絵具を購入される場合はセットもおすすめです。

こちらが塗りサンプルの一部です。

スケッチで重宝する基本色に加えて、金や銀などのパール系絵具や、天然のラピスラズリを使用したウルトラマリンの水彩絵具もラインナップされています。


 



使用されている顔料濃度も高く、アースカラーの色味が特徴的です。単体で着彩することは可能ですが、専用のパレットに装着すると安定します。特に複数色お使いの場合や、スケッチなどで持ち歩く方にはおすすめしております。

描きたい大きさがハガキサイズでしたら、12色のセットで十分楽しむことができます。初心者の方はこちらのサイズから試してみるのがおすすめです。

SMサイズ以上の場合でも12色で対応は可能ですが、24色セット以上のものを購入するとより表現の幅が広がります。


水彩絵具は市発色や適度な吸水性に優れた水彩画用紙を使うことで、より絵具本来の透明感のある色味が楽しめます。

PIGMENT TOKYOでは、小作品やドローイング、スケッチなどにお使いいただけるアートパッドをご用意しております。

作品サイズやスタイルにより、市販の水彩画用紙やスケッチブックなどご用途に合わせてお選びください。



こちらは水彩画に向いた竹製の紙です。厚みのある紙に強めに施されたにじみ止め加工により、裏うつりがしづらく、多様な水彩表現ができます。スムーズな表面による滑らかな筆触りが特徴的で、適度な厚みが特徴です。活版印刷用としても使えるくらい強靭な紙なので、乾燥後も取り回しがしやすく、扱いやすい支持体です。


透明水彩絵具を使う場合、日本画用の筆も使用できますが、水彩むけに作られたナイロンのMOLLIS(モーリス)は初心者にもおすすめの商品です。

Oval(オーバル)は先が細くなっているオーバル型なので、塗りから細かな表現まで幅広く描ける1本です。Round(ラウンド)は円形の丸筆で、より細かい部分や線を描く場合に便利です。




サインを描いたり、より細い線の表現をしたい場合は、SK Meteor(メテオ)シリーズがおすすめ。高級なコリンスキーセーブルで作られているため、しなやかでまとまりが良い筆です。




高品質なプロユースレベルの商品を使いたい方、本格的な素材ならではの描き味を体験したいという方は、ぜひお求めください。

Profile

大矢 享

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

大矢 享

1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとして携わりながら、平面作品を中心にアーティスト活動中。

1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとして携わりながら、平面作品を中心にアーティスト活動中。