[期間限定ワークショップ]ブルーピリオド展特別講座 『YOUR BLUE』

[期間限定ワークショップ]ブルーピリオド展特別講座 『YOUR BLUE』

何気ない日常を送る高校生が、答えのない美術の世界にのめり込んでいく日々を綴った漫画、『ブルーピリオド』。

物語の世界観を鑑賞と体験の双方向から感じることができる展覧会ブルーピリオド展~アートって、才能か?~』が、6月18日より天王洲アイルにて始まります。

PIGMENT TOKYOでは、展覧会とタイアップしたワークショップを開催いたします。




[期間限定ワークショップ]ブルーピリオド展特別講座『YOUR BLUE』


開催期間:2022年7月9日(土)〜9月24日(土)※全10回

開催日程:

 7月9日(土)、7月17日(日)、7月24日(日)

 8月7日(日)、8月14日(日)、8月21日(日)

 9月3日(土)、9月10日(土)、9月17日(土)、9月24日(土)

時間:14:00~15:30

場所:PIGMENT TOKYO

受講料:一般¥8,800(税込・材料費込・「ブルーピリオド展入場券」付き)

定員:各回10名(合計100名)

対象:年齢制限なし

ご予約開始:2022年6月16日(木) 15:00より予約ページ公開

※詳細は講座の予約ページにてご確認ください。



※こちらのワークショップは終了しております。
最新情報は下記リンク先にてご覧いただけます。
https://pigment.tokyo/collections/workshop




テーマは、物語の鍵となるブルーと油絵具。

青の歴史と素材のお話、古典的な製法を使った油絵具作りからその絵具を使った作品制作まで、一挙に体験できます。講義と実技の両面から知見を深める期間限定の講座です。

講師は、アーティストでもあるPIGMENT TOKYOの画材エキスパートが担当いたします。

なお、材料や道具はご用意しておりますので、初めて油絵具や画材に触れる方から、他の色材をお使いの方までどなたでもご参加いただけます。

また、日頃から油絵具を使って制作されている方も、素材から絵具を作ることで表現の幅を広げるきっかけとなるのではないでしょうか。

ワークショップは展覧会入場券付きですので、アートや画材への造詣を深める一日をお過ごしいただけます。

なお、入場券は後日ご使用いただくことも可能ですので、ご都合に合わせてご鑑賞ください。



では、どのような作品ができるのか、講座の内容をご紹介いたします。




油絵具作りでは、大理石板と練り棒(マーラー)を使います。

材料や道具、作り方について、講師がデモンストレーションを交えながら丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。






基調となるのは2種類の青。

油絵具とは、絵具の素である色の粉「顔料」と糊剤に「油」を混ぜて作ります。

今回の講座では、こちらの材料を使います。



大理石板と練り棒を使って絵具を練る手法は、現代の絵具製法の原点となる作り方です。

顔料に触れることで、紡がれてきた物語の片鱗を感じていただけるのではないでしょうか。





ウルトラマリンブルーの海を彷彿とさせる瑠璃色と、ヴィヴィッドなシアニンブルー。

そのままでも美しいのですが、ここから自分だけの色調を作ることもできます。

白、赤、黄と、異なる相の顔料を一粒落とすと、新しい彩りが生まれます。

予想外の偶然も取り入れながら、感覚を頼りに好みの色を探してみてください。

油絵具ならではの深みと艶のある絵具ができあがります。


次は、できたばかりの油絵具を、コットンキャンバスに塗っていきます。





白いキャンバスにコシの強い豚毛筆で絵具をたっぷり塗ります。





夜空のような濃青から、陽光に照らされたような爽やかな明るい青まで、濃淡や筆でストロークに変化をつける、あるいは部分的に白地を残すなど、同じ色でも塗り方を変えるとさまざまな表情が見られます。

また、デザインされたマスキングテープを施しているので、塗ることだけに気持ちを向けられます。

普段は水性絵具や他の色材を使われている方には、油絵具の筆触、筆跡、重厚感や透明感、基底材への浸透の違いなど、新鮮な驚きを経験していただけるかと思います。





マスキングテープを剥がしていくと、『ブルーピリオド』を象徴するモチーフが表れました。

絵具から形が備わった自分だけのブルー。

どのような青の世界が見えてくるでしょうか。





できあがりです。

作品は、木製の額に入れてお持ち帰りいただけます。


なお、ワークショップで作っていただいた油絵具は、スタッフの手により100色の青から構成される《OUR BLUE》として展覧会場に設置されます。

皆様の思い思いの青を象るシルエットは、ワークショップの作品と同じくマスキングで縁取られた絵具のチューブ。会期が進むごとに広がる青のグラデーションが、展覧会場を彩ります。


ゆっくりと呼吸をしながら乾く油絵具は、時間と共に新たな表情を見せてくれるのも特徴です。

ワークショップの後も、もう少しだけ色語りの続きをお楽しみください。




表現と色材の結びつきを知る。

日常にあふれる色への視点が変わる機会となるかもしれません。






展覧会情報


【開催概要】

展示会名:「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」

期間 :2022年6月18(土)~9月27日(火)

会場 :東京 天王洲 寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2丁目6−4)

主催 :ブルーピリオド展製作委員会

オフィシャルホームページ:https://blueperiod-ten.jp/

コピーライト:©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

Profile

白石 奈都子

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

白石 奈都子

多摩美術大学染織デザイン専攻卒業。オリジナルの紙や和紙、書を主体とした制作に携わり、現在はアーティストとして活動中。

多摩美術大学染織デザイン専攻卒業。オリジナルの紙や和紙、書を主体とした制作に携わり、現在はアーティストとして活動中。