PIGMENT TOKYOでは夏休みの期間に、お子様を対象としたワークショップを開催しております。
2022年は、毎年ご好評いただいている2つの講座を企画いたしました。
[夏休み自由研究]日本の伝統画材を学ぶ
開催日程:2022年7月30日(土)
時間:10:00〜12:00
場所:PIGMENT TOKYO
受講料:一般¥6,600(税込・材料費込)
対象学年:小学生〜中学生
ご予約開始:2022年7月1日 12:00より予約ページ公開
※詳細は講座の予約ページにてご確認ください。
※未就学児も受講可能です。(その場合は保護者同伴でご参加ください。)
※こちらのワークショップは終了しております。
日本で長い間受け継がれてきた画材について、制作体験と研究レポートをつくることができる講座です。
岩絵具などの伝統画材に関する説明は、PIGMENT TOKYOの画材エキスパートが作ったオリジナルのワークシートに沿って行います。講義の内容を記載していくと、夏休みの自由研究として研究レポートが完成します。
実技は、江戸時代の絵師・鈴木其一の《朝顔図屏風》を用いた下絵を用い、絵具作りから描画まで体験していただけます。
古典作品の模写研究や作家としても活動する講師が、スライドや体験した話を交えながらレクチャーいたします。
画材について初めて学ぶお子様にもわかりやすくご説明いたしますので、ご安心ください。もちろん、わからないことがございましたら、ご遠慮なく講師にお尋ねください。
こちらのワークシートは、小学校高学年以上向けのものです。
ワークシートは学年に合わせて二種類、ご参加されるお子様の学年に合わせてご用意いたします。絵具や顔料、講座で使用する画材など、ワークシートをご覧いただきながら学べます。ご家族でクイズや復習もできますので、ご自宅でもお楽しみください。
画材のレクチャーの後は、いよいよ制作です。
絵具を作るところから始まります。
使用する顔料は《朝顔図屏風》に倣い、天然岩絵具の群青と緑青、胡粉。
天然岩絵具は鉱石を砕き、それを糊剤と練ることで絵具になります。岩絵具と膠を指で練る伝統的な画材と技法を使い、実技を通して習得していただけます。
岩絵具は10段階の粒度に分けて製造され、同じ色でも粒子の粗細により色調が異なります。
絵具を練る体験をすることで、濡れ色や岩絵具の粒子感など、視覚と触覚で体感する画材とのふれあいは、ワークショップならではの魅力ではないでしょうか。
また、作品制作のみのご参加も可能ですので、取り組み方に合わせてご活用ください。
同じ下絵と画材を使っても、色の使い方や筆の使い方が異なると、個性が表れるのも描画の面白いところです。色調、筆触、余白の使い方、画材の探求など、ご自身の作品イメージや研究に合わせて制作してください。
涼を感じる天然岩絵具の持つ風趣な奥ゆかしい色合いも、今夏の思い出の色のひとつになるかもしれません。
もうひとつのワークショップは、制作体験を通して色を学ぶ親子向けの講座です。
[夏休み親子]三原色でつくるカラーホイール
開催日程:2022年8月11日(木・祝)
時間:10:00〜12:00
場所:PIGMENT TOKYO
受講料:一般¥9,500(税込・材料費込)
対象学年:小学生〜中学生
ご予約開始:2022年7月1日 12:00より予約ページ公開
※詳細は講座の予約ページにてご確認ください。
※親子1組2名様分のチケットです。
※ピンセットを扱うなど細かい作業が伴うため、小学校低学年のお子様は親御様の補助が必要です。
※未就学児も受講可能ですが、上記作業の注意事項をご了承ください。
※こちらのワークショップは終了しております。
三原色とは、かけ合わせによってさまざまな色合いを表現できる3つの基本色のことを言います。
講義と感覚的に作った色を使ってコラージュ技法を体験することで、色材への造詣を深められる講座です。
アーティストとしても活躍する画材エキスパートが講師を担当いたします。
実技の前に三原色や絵具についてわかりやすくご説明いたしますので、より楽しみながら気づきのある制作をしていただけるかと思います。
まずはとろみのあるオリジナル絵具を思いのままに広げ、混色そのものを楽しみます。
水に強く破れにくく表面がなめらかなユニペーパーαの上では、ゆっくりと絵具が流動します。三原色がマーブル状に溶け合うひとときをご覧ください。
絵具の三原色は、シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫)、イエロー(黄)。
シアンとイエロー、マゼンタとイエローなど、同じ組み合わせでも混ぜる割合を少しずつ変えることで無限の色数を生み出せます。
次に、円形にカットした竹和紙のパーツへ、色彩を写し取るように絵具を吸い取らせます。
色だまりからどのタイミングでどこをトリミングをするか。感性を頼りにその一瞬を切り取ります。
作ったパーツを乾燥させます。
竹の繊維からできた和紙が水分を吸収することで色調が変化します。想像通りの模様と思いもよらないマーブリングの誕生をイメージしながらお待ちください。
大小のパーツをグラデーションで並べたり、リズムをつけたり、配置を考えつつ円をかたち作っていくと美しいカラーホイールができあがります。
最後に、裏面の両面テープでパネルに貼り付ければ完成です。
アーティストが使う専門画材を、見て、体感することで、新しい色と画材への扉が開くかもしれません。夏のワークショップを、この機会にいかがでしょうか。
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