岩絵具ーそれは鉱石を砕いて作られた絵具のことです。
「岩絵具」というと、専門的な勉強をしないと扱えないような難しそうなイメージがありますが、使い方やそのコツが解ればどなたでも岩絵具で絵を描くことができます。
岩絵具との出会いをお手伝いするPIGMENT TOKYOのワークショップ、「[入門]岩絵具で花をえがく」の講座内容をご紹介いたします。
日程:毎月1回/日曜日
時間:14:00ー15:30
場所:PIGMENT TOKYO
ご予約:https://pigment-store.myshopify.com/collections/workshop
※講座により、講師が変更することがございます。予めご了承ください。
講師は、画材エキスパートの山里奈津実。
PIGMENTでは岩絵具や箔などの日本画材をメインにしたワークショップや、オンライン動画講座を担当しています。
今回は、PIGMENTに隣接した、寺田倉庫運営のアートギャラリー「WHAT」のスタッフと一緒にワークショップ体験をしました。
最初はこの講座の主役、「岩絵具」のお話から始まります。
WHATのスタッフも日頃からアートに携わっていますが、いつもは聞けない岩絵具や膠の話に興味津々です。
天然と人工の岩絵具の違いや歴史、番手による色の違いなど、はじめて岩絵具に触れる方や感覚的に使っていた方も、きっと「なるほど」と思われるはずです。
なお、実際のワークショップではアクリル板を設置し、座席間の距離を十分にとったお席をご用意しております。
※コンテンツ上の都合により、当記事の撮影は的確な感染症対策を講じた上で、アクリル板を設置せず行っております。予めご了承ください。
ワークショップ風景 [入門]岩絵具で花をえがく
岩絵具と画材の使い方を教わったら、いよいよ実践です!
この講座では、顔料とメディウムで「岩絵具」を作るところから体験します。使う画材は全てご用意しておりますので、どなたでも気軽にご参加ください。
梅皿に乗せてある岩絵具は、まるで和菓子のような色合いの銀紅末と柳茶。落ち着いたなかに深みのある、とても綺麗な色です。
膠を入れ、指先で岩絵具の粒子感を感じながらよく練ります。
そして絵具を練りながら、どんな絵にしようかイメージをふくらませます。
描き始めると、ついつい夢中になってしまいます。
正解はないので、その時の感覚や心のままに筆を動かします。
下絵付きの和紙ボードに塗っていくので、綺麗に形を描けるか心配という方やお子様も楽しんでいただけます。
和紙に描かれている線画は、初夏に咲き誇る牡丹。
同じ画材と色材を使っても、表現も描き方もそれぞれです。どんな絵になるのでしょうか。
また、画材の使い方や描き方のポイントを講師が丁寧にお教えしますので、わからないことがあれば、どんどんお声かけください。
講師の山里もワークショップで皆様と出会い、お話できることをとても楽しみにしています。
私自身も、今まで気になっていたちょっとした疑問を聞くことができて、スッキリしました。
描き進めるほどに岩絵具の美しい色合いに魅了され、絵への欲求が高まります。
講師の話を聞いたり質問したり、和気藹々と和やかな雰囲気の中で描きながら、あっという間に時間が過ぎました。
描いた作品はお持ち帰りいただけますので、記念に飾っても良いですし、贈り物にもおすすめです。
私はお花が大好きな母へ「母の日」の贈り物にしました。今はなかなか会えない母に、普段は伝えられない言葉や気持ちを込めて色を差しました。
美しい線画に厳選された日本の画材で、色で表現することだけに専念できる時間。アートと純粋に向き合える、贅沢なひと時なのかもしれません。
定期開催しているワークショップは、こちらの特集記事もご参照ください。
【FEATURES】
画材を通して自分と向き合い、世界にひとつだけ生まれた絵と出会う。こんな休日の過ごし方もたまにはいかがでしょうか。