PIGMENT TOKYOの人気コンテンツ、ワークショップ。
2020年の春より1年間お休みしておりましたが、先日のFEATURES記事「この春はPIGMENT WORKSHOPでアートを始めよう」でもご紹介した通り、2021年4月より再開いたしました。
心待ちにされていた方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、私もそのひとりです。
当ラボ画材エキスパートは皆、研修としてワークショップを受講し、専門知識の勉強に活用しています。アーティストとして日頃から画材を使っていても、自分の専門以外の画材をより深く知ることは楽しみでもあります。
新たなスタートを切ったワークショップは、どのような感じなのでしょうか?
待望のPIGMENTのワークショップを体験してきましたので、特別にご紹介いたします!
今回体験した講座はこちらです。
[入門]水彩絵具づくり
日程:毎月2回
時間:14:00ー15:30
ご予約:https://pigment.tokyo/collections/workshop
※講座により、講師が変更することがございます。予めご了承ください。
講師は、アーティスト活動もしている斉藤桂。
これまでのワークショップでも、主に絵具づくりや洋画材関係の講座を担当しています。
この「水彩絵具づくり」講座では古典的な製法にならい、大理石板と練り棒(マーラー)を使用して絵具を作る、幅広い年齢の方に人気のワークショップのひとつです。
※こちらのワークショップは終了しております。
最新情報は下記リンク先にてご覧いただけます。
https://pigment.tokyo/collections/workshop
最初は、絵具の素である顔料の説明です。
当ラボの棚にある色材は、天然鉱物などからできた岩絵具や、人工的に作られた顔料など多種多様です。実際のワークショップでも、その“素”をご覧いただきながら、わかりやすくご説明いたします。
顔料や絵具に普段から慣れ親しんでいますが、基礎知識だけでなく歴史的な流れや、改めてより専門性の高い話しを聞くことで、いつもとは異なる視点で向き合うことができました。
なお、ワークショップではアクリル板を設置し、十分な距離をとったお席をご用意しております。
※コンテンツ上の都合により、当記事の画像では感染症対策を講じた上でアクリル板を設置せず、撮影を行っております。予めご了承ください。
ワークショップ風景 [入門]岩絵具で花をえがく
ワークショップ風景 [入門]水彩絵具づくり
顔料のことがわかったら、いよいよ絵具づくりです!
使用する顔料は色数が多く、発色の良い水干絵具。好きな色を選び、アラビアゴムと保湿・防腐効果のある蜂蜜を入れて、よく練ります。
絵具を混ぜるのに使用する道具は、イタリア・フィレンツェにあるZECCHI(ゼッキ)の大理石板とクリスタルマーラー。良く練って混色しながら、理想の色に近づけていきます。
大きいマーラーは少し重量がありますが、アラビアゴムと蜂蜜、水を入れて滑らかになった絵具の上で水平に動かすので、女性やお子様でもお使いいただけます。形状の違う小さいマーラーもご用意しておりますので、ぜひ色々とお試しください。
「練るほどに良い絵具ができる」ということなので、いつもより愛情を込めて。どんな色ができるのでしょうか?
エプロンやゴム手袋もお貸し出ししておりますので、手ぶらでご参加できます。
「この色が作りたいけど何色を入れたらいいの?」など、わからないことがあれば、どんどん講師にお声かけください。
作りながら講師に質問できるのも、対面式のワークショップの特典ではないでしょうか。
画材や、技法、保存方法など気になることがあれば、どうぞ講師にご相談ください。
色とりどりの絵具に囲まれ、他の方が作る色を見たり、いつもと違う環境で体感することで感性が刺激されます。
好きな色はもちろん、好きなものや人のイメージカラー、いつもの自分では選ばない色など、世界にひとつだけの絵具が作れるかもしれません。
絵具ができたら容器に入れて、お持ち帰りいただけます。
自分だけのオリジナルカラーとしてこだわりの1色を追い求めても良いですし、2〜3色作ることもできます。
作った色は水彩絵具として使えるので、お土産として紙や筆などをご購入することもできます。ご不明な点がございましたら、講師やスタッフにご相談ください。
また、ゴールデンウィークに生配信によるオンライン講座を1日限定で開催いたします。
日程:2021年5月2日(日)
時間:19:00ー20:00
料金:500円
※こちらのワークショップは終了しております。
最新情報は下記リンク先にてご覧いただけます。
https://pigment.tokyo/collections/workshop
岩絵具や箔などのワークショップで講師を務める山里奈津実が、国宝「燕子花図屏風」をいろどった画材の基礎知識について、丁寧にお話します。
道具なども特に必要ありませんので、ご自宅で気軽に受講できます。
5月から6月にかけて、紫色の花をつける燕子花(かきつばた)に触れ、初夏の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
岩絵具や箔などの日本の画材にご興味ある方は、ぜひご参加ください。
初心者の方は、画材とのファーストコンタクトに。
普段から制作をされている方は、いつもと視点を変えて色や絵具と向き合う機会に、ワークショップをご活用ください。