顔料の多くには歴史的、地理的な起源があります。
マヤ文明はアメリカ大陸の中心部で興り、非常に先進的な文明であると建築、科学、アートの面から認識されている文明です。
「マヤ」という言葉の引用は、庶民の文化や言語の伝統を共有する人々のことで、古典期の７世紀の間の芸術的な試みが開花しました。マヤ人はインディゴという植物の葉と自然の粘土を混ぜて作られた、マヤブルーという珍しい顔料を生み出していました。
彼らにとってこのブルーは神の色とされていました。儀式や美術品、壁画などに用いられ、当時この顔料の美しさ、耐久性に勝るものはありませんでした。
加えて色の調整技術も開発していたようで、それはマヤブルーに限らず、赤や緑、黄色の顔料もインディゴをもとに作られていたと見られています。
このマヤシリーズはそういった歴史を紐解いて、新たに作られた天然顔料による絵具となっております。