悠久の時より東洋の絵画で用いられてきた群青や緑青に始まり、産業革命以降の欧州にて発展した合成顔料など、PIGMENT TOKYOではユニークな名前をもった色をたくさん取り揃えております。
ときに皆様、日本における色の固有名詞を何個くらい、そらで唱えられますか。
染料、顔料を問わず、四季折々の移り変わりや自然現象に対し、古の人々は様々な名前を与えてきました。
例えば、中国における紅花の一大産地である燕支山になぞらえてつけられた「臙脂色」に始まり、薄い葱の色に似ていることからつけられた「浅葱色」や、苅安という草で染めた色には「苅安色」など、その色名は枚挙に暇がありません。
先人たちが作り上げた色の機微に触れることは、ディスプレイ越しに色と触れる機会が多い現代において、また一味違った体験を与えてくれます。
こうした和のカラーパレットをご自身の目で気軽に体験できるのが、墨運堂より作られた「彩墨あや」です。
墨というと黒い固形状のものを想像される方も多いかと思われますが、この商品は顔料と膠によって構成される、色のついた墨です。
硯を使ってじっくり磨ることで、アクリルエマルションや油系のメディウムにはない、動物性の展色材特有の自然な顔料の味わいをお楽しみいただけます。
そして何と言っても、この彩墨の魅力はその色にあります。
当ラボの画材エキスパートで、京都芸術大学日本画コース専任講師でもある岩泉彗も開発に携わったこの色材は、調色が難しい和の色合いを豊かに表現しております。
また、全て上質な顔料を用いて製造されているので、染料と比べて耐光性にも優れています。
白には日本絵画の伝統色である胡粉を用いており、混色することで日本絵画的な絵肌にあうパステルトーンを作り出すことも可能です。
墨の型が生み出す和の文様と、可愛らしいフォルムも魅力のひとつ。
アーティストの方はもちろん、大切な人へのギフトやお土産としてもおすすめです。
使い方はとっても簡単。通常の墨と同じように擦って使用いただけます。ただ、黒い硯ですと色味が見えにくくなってしまうため、使用する際には、陶器製の白い硯をご使用ください。
当ラボECサイトでは彩墨あや専用の桐箱もご用意しております。
好きな色をピックして、自分だけのギフトセットを作ることが可能です。
また、お手軽に彩墨の世界をお楽しみいただける「彩墨セット」もお取り扱いしております。
商品詳細ページでは、各色ごとの塗り見本も掲載しております。
当ラボ画材エキスパートの審美眼に裏打ちされた東洋の伝統色を、ぜひお楽しみ下さい。