PIGMENT TOKYOが取り扱っている顔料の中には一般的な画材店ではなかなかお目にかかることができない、珍しいものがございます。
そのひとつが、こちらのINTENZA(インテンザ)シリーズです。
これらの色は全てFDA(アメリカ食品医薬品局)の基準を満たしており、高い安全性を持ちながらもビビットな有機色素の発色とパールの煌めきを楽しむことができる、ハイブリッドな顔料です。
また顔料に含まれる重金属のレベルを世界基準に設定しており、環境問題にも配慮されております。
まずはメディウムを混ぜていない顔料そのものを見てみましょう。
化粧品用途として開発されたこの商品。美術用途のラインナップとは一味違った、ビビットな発色が特徴的です。
顔料のコアとなる基材にはマイカを使用し、高い彩度と意匠性を表現することが可能です。
絵具づくりに適した適度な細かさを有した粒子経ですので、線の表現や細部の描写にも利用できます。
加えて、この顔料は他の色材と比べて非常に糊材と混ざりやすいという特徴があります。
一般的にエフェクト顔料というと、粒子が細かく、比重が軽いため、絵具を作るのに苦労したという方は多いでしょう。
それに対してINTENAは他の顔料と比べて非常に高い分散率を有しており、撹拌のみでメディウムと混ざるよう設計されています。
もちろんバインダーの種類は選びません。膠、アクリルエマルション、油系メディウム等々、お好きなものを使用して絵具を作ることができます。
もちろんスプレーでの塗布にも対応しておりますので、プラモデル・クラフト作品の製作にも利用できます。
それでは早速、絵具を作ってみましょう。
【使用画材】
色材:INTENZAシリーズ
(左からニトロピンク、ファイアフライ、オレンジゼスト、エンヴィー)
メディウム:ガムアラビック 水彩メディウム
基底材:竹和紙 水彩画用
レーキ系顔のような色の強さを有しながらも、シルクのように滑らかに光る絵肌はINTENZAならではの質感です。
絵具をいちから作るだけでなく、例えば既製品のチューブ絵具と混ぜて色を作ることで色彩の幅を広げることもできます。
【使用画材】
色材:INTENZAシリーズ、アクリル絵具
メディウム:アクリルエマルション
基底材:竹和紙 水彩画用
チタニウムホワイトの分量を多く加えすぎると光沢感が薄れてしまうため、ご自身の目で調整しながら混色を行ってください。
その他、日本でINTENZAを取り扱う印刷インキ・有機顔料・合成樹脂の大手メーカー、DIC株式会社を取材した記事もございます。
より詳しく同商品について知りたいという方は、関連記事もぜひご覧ください。
【PIGMENT ARTICLES】DIC株式会社×PIGMENT TOKYO〜色と顔料の可能性を探る〜
【関連情報】
■DIC株式会社
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