和紙とは、日本で昔からすいている手漉き紙のことを指す言葉です。主に楮、三椏、雁皮を原料としており、洋紙と比べて紙質が強いとされています。今日では、機械で漉いたものや、素材が異なるものもあるために、一概に和紙の定義を決めることはできません。例えば最も歴史ある紙のひとつの、楮紙は繊維が長く強靭なのが特徴です。
また、日本画では麻でできた麻紙を基底材に用いることが多く、その原料もさまざま。
または竹パルプと再生古紙を用いた竹和紙という商品もございます。250g/m2と適度な厚みがあり、墨色と滲みが豊かで独特な表現が味わえます。
他に当ラボ取り扱いの和紙では、「竹×楮 混合紙」という商品もおすすめです。
こちらは菊版(939×636mm)サイズのみの取り扱いで、重さは通常の竹和紙の500g/m2です。単体でかなりの厚みがあるため、無額装で壁に設置しても、空間に負けない存在感を有しています。にじみ止めをしておりませんので、水墨画や透明水彩の表現にはぴったりの基底材です。
厚手なのでドローイングにも向いています。
最も太い鉛筆の8Bで描いても、楮紙の時に起きるような引っ掛かりなどがありません。サインペンを走らせても滲みが少なく、滑らかな描画をすることができます。
吸収性も適度にあるため、POSCAの線にも絶妙なグラデーションが生まれています。
竹×楮 混合紙は厚みがあるだけなく繊維が非常に強靭なので、鉛筆などの描画材やクレヨンでのドローイングも可能です。例えばHBくらいの硬さの鉛筆で何度も重ね塗りをしても、一般的な和紙よりも繊維があまりひっかからず、毛羽立ちません。紙の目が細かいため、鋭利な描画材でも引っ掛かりがないのが特徴です。
上から消しゴムで白い線を描くなど、デッサン用紙のようなやりとりもできます。顔料系インクペンの上からクレヨンで線を描いてペンの表情に変化をつけることもできます。
筋目描きをはじめとする水墨画描写が得意な竹×楮 混合紙ですが、実はドローイングにも適しているという一面も有しています。
厚手のため裏写りすることがないので、両面に描いてアクリル板で挟んで展示することも可能です。
非常に汎用性の高い和紙ですので、気になる方はぜひ試してみてください。
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