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自分でつくる透明水彩絵具

2020-11-10

水彩絵具の作り方は、これまでワークショップ講座や動画などでもご紹介してきましたが、今回改めて必要な道具や作り方をご案内します。

じっくりと好きなことに向き合う時間が作りやすい今、「絵具」を通して新たな表現のヒントが見つかるかもしれません。


「透明水彩絵具」とは、読んで字の如く水で溶ける絵具です。子どもの時に学校で使った「絵具」などもその一つです。


では、絵具作りに必要なものをご紹介します。




クリスタルマーラーと大理石、ペーパーパレットとペンチングナイフ、どちらの道具の組み合わせでも作れますので、お好きな道具をお使いください。


顔料を選ぶポイントとしては、粒子の粗いものですと均等に分散しにくいこともあり、粒子の細かい方が作りやすくなります。ご自身の表現方法に合わせてお選びください。



初めて顔料を使う方は、たくさんある顔料から「選んで!」と言われても迷ってしまいうかと思いますが、そのような時は好きな色から選んでみてはいかがでしょうか。せっかく愛情込めて作る絵具なので、色を選ぶ楽しみから絵具作りは始まります。

当ラボのオンラインショップのページ左側にある検索機能には、カラーフィルターもあるのでご活用ください。


顔料

https://pigment.tokyo/ja/product/?category=%E9%A1%94%E6%96%99


まだ顔料の扱い慣れてない方や、迷った時は色数が多く、きめ細かい水干をご検討ください。水干については、こちらの記事をご参照ください。


【FEATURES】絵具の素「水干」とは?

https://pigment.tokyo/ja/article/detail?id=91



下記の動画で、実際に混ぜている様子もご覧いただけます。


instagram 動画「水彩絵具の作り方

https://www.instagram.com/tv/B-qcWiSnZE-/?utm_source=ig_web_copy_link 



では、作り方です。




今回は、こちらの顔料を使用しました。


鎌倉朱
1,100円
水干 紅
300円



鎌倉朱は粒子が細かいのでそのまますぐに使用しましたが、水干のように塊になっている顔料は、乳鉢でよくすり潰すか、練り棒で潰しながら練ってください。

ペンチングナイフでよく練り、この段階で固さがあるようでしたら、アラビアゴムを足してください。




下の画像は、「鎌倉朱」をクリスタルマーラーと大理石板で練っているところです。

クリスタルマーラーは3サイズご用意していますが、今回は一番大きなサイズを使用しています。大きなサイズは片手で持つと少し重いのですが、実際に練る時は水平に動かし、メディウムが入っているので滑らかに動くので、女性でも問題なく使えます。重い分、圧が加わるのでよく練ることもできます。特に、一度にたくさん作る場合は大きいサイズをおすすめします。



できあがりの目安としては、艶が出て滑らかになるまで8の字を描きながらよく練ってください。練れば練るほど良い絵具になります。






試しに顔料をすり潰した乳鉢に、アラビアゴムと蜂蜜を直接入れて作ってみました。ペンチングナイフやクリスタルマーラーの方が練りやすく、絵具の状態もわかりやすいので、最初は基本の作り方でお試しください。

また、保存容器に移し替える方はパレットや板状の方がかき集めやすいので、作業しやすいです。


入れる容器は何でもいいのですが、長期保存される方は蓋付きの方が埃も入りにくいのでよろしいかと思います。好きな容器に入れて、オリジナル絵具コレクションを作ったり、オリジナルのラベルを貼ってもいいですね。


蜂蜜は、保湿・防腐剤の代わりになる優れものですが、入れすぎてしまうと固まらず液状のままになります。ただ、少ないと乾いた後にひび割れてしまうこともあります。アラビアゴムや蜂蜜の量は、目安の比率を記載しましたが、顔料によっても異なります。




また、他の顔料との混色や、胡粉、チタニウムホワイト、エフェクト顔料などを入れることで色や彩度の変化をつけることもできますので、ぜひお試しください。



私も最初は「絵具を作るのなんて難しそうだな」と思っていましたが、やってみると楽しくて、あっという間に時間が過ぎました。

自分だけの絵具から生まれる色の探究に、お役立てください。

Profile

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

白石 奈都子

多摩美術大学染織デザイン専攻卒業。PIGMENT TOKYO画材エキスパート。オリジナルの紙や和紙、書を主体とした制作に携わり、現在はアーティストとして活動中。

多摩美術大学染織デザイン専攻卒業。PIGMENT TOKYO画材エキスパート。オリジナルの紙や和紙、書を主体とした制作に携わり、現在はアーティストとして活動中。