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東洋の息吹を感じる希少筆

2021-07-06

「墨に五彩あり」という言葉があるように、東洋美術ではミニマムな素材を用いて、多彩な色彩表現を行ってきました。

とりわけ、まるで抽象絵画のような動的表現を用いて、墨を重ねて墨の濃淡で立体感を表現する「破墨」という技法では、基底材や色材、硯だけでなくの、そこで用いられる筆にもランダムな表現要素が求められてきました。

そのような墨表現を行うのに欠かせないのが、今回ご紹介する希少筆です。


東洋美術において絵筆は羊や馬の毛、イタチの毛など、毛がしなやかでまとまりのある筆が基本とされますが、希少筆はスタンダードな表現とは一味違ったストロークをお楽しみいただけます。またこれらの筆は見てるだけでもうっとりしてしまうような、造形美を持っているものもございます。


今回の記事ではそんな希少筆を、PIGMENT TOKYOのオンラインショップの画像よりも鮮明な画像でご紹介いたします。

気になる商品がございましたら、ぜひお買い物のご参考にしてみてください。



・鶏

まず最初にご紹介するのが、鶏の筆です。

羽の部分を使用した、まるで綿のようにやわらかなその質感は、ついついずっと触っていたくなるほど。

コシの非常に柔らかいながらも適度なランダム性を含んだ線を表現が生まれます。


白鶏筆 黒軸
13,200円 税込


こちらは中サイズと小サイズをご用意しております。柄が長いため、さまざまな描き方が可能。真っ白な羽と黒い軸のコントラストが高級感を感じさせてくてれます。





白鶏筆 黒軸と比べて穂先も短いこちらの筆は、より細かい部分の描画に適しています。

ポストカードサイズ大の紙にドローイングを行いたい場合は、このくらいのサイズがベストかもしれません。




・野鳥

鶏の筆とはうってかわって、まるでデッサン用の羽箒のような荒々しい質感をもっているのがこの野鳥筆。



穂長が約120mmで直径が35mmと、今回ご紹介する希少筆の中では大型のものになります。色材をたっぷり染み込ませることで、適度な固さのある力強い表現が可能となります。

比較的大きな画面での絵画表現に適した筆といえるでしょう。




・孔雀筆

希少筆の中で、もっとも造形的な美しさをもっているのが、こちらの孔雀筆です。

尾羽の部分を使用した貴重なこの筆。

毛一本一本が太く大変柔らかいため、思うように動かせないのですが、逆にそこが面白い表現を作り出します。



こちらの筆は中と小の2種類をご用意しております。

白鶏筆黒軸と同様、柄が長く持ったり短くすることで違った線を生み出すことが可能です。





持ち手が特徴的なこちらの筆は、毛先を箒状にまとめられたものと、扇状のものとの2種類ご用意しております。下の写真は箒状のもの。




・錦鶏筆

極彩色で特徴的なこちらの筆は、錦鶏(キジ)の羽を使用したものです。




非常に弾性があり鋭利な穂先を有しているため、掠れながらもキレのある線を描くことが可能です。





・山馬

山馬(サンバ)とは、鹿によく似た動物です。主にインドや中国南部、東南アジア、ベトナムに生息しています。今日においてはイミテーションの山馬の毛を目にする機会も増えましたが、こちらでご紹介しているものは、正真正銘の山馬を使用しております。現在は輸入が禁止されている、希少な筆のひとつです。


倭山馬筆
7,150円 税込


鹿毛より柔らかさはあるもの、適度に堅く、山馬毛独特の繊細なカスレを生み出すことができます。岩絵具でのぼかし表現などにも用いられます。



当ラボでは、これ以外にも純正の山馬連筆をお取り扱いしております。




・申

最後にご紹介するのは、なんと猿の筆。名前だけ見ると非常に特徴的なものと思ってしまうかもしれませんが、実は含みの良い、優しい線と面を描くことができます。


申筆
4,950円 税込


非常に含みがよく、筆の先から根本まで滑らかに筆を運ばせることができる、非常に面白い筆です。




これらの筆は、固形墨、彩墨、透明水彩絵具など、粘土の低い水系の色材で使用することで、個性的な絵画空間を作り出すことができます。

「普通の筆は使い慣れてしまったので新たな表現に挑戦してみたい」という方や、その見た目に魅せられた方もぜひ、希少筆をお手にしてみてはいかがでしょうか。

Profile

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

大矢 享

1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとして携わりながら、平面作品を中心にアーティスト活動中。

1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとして携わりながら、平面作品を中心にアーティスト活動中。