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PIGMENT LAB TOKYO

アーティストと素材を繋ぐ~PIGMENT Material Conference Vol.1~

2019-10-21

PIGMENTは「色とマチエールの表現」を追求するラボであると同時に、ワークショップ、ミュージアム、ショップを備えた複合クリエイティブ機関です。

顔料や膠、筆や刷毛といった「画材」と、それらの「用法」、そして両者の組み合わせによって生み出される「表情」について独自のアプローチで研究や教育、普及活動を行っています。

画材や色に造詣の深い研究者やアーティストに加え、アートとビジネスを結びつけることに長けたクリエイティブディレクターやプロデューサーを擁しており、国内外の企業に対して技術提供や企画提案を行うアトリエとしての機能も果たしています。




また、アーティストたちの多様なご要望にお応えするため、大ロット発注の対応も開始いたしました。

https://pigment.tokyo/ja/inquiry/input?large_orders=selected


こうした取り組みを進める中、新たな試みとしてアーティストとマテリアルを繋ぐ機能をさらに強化させるイベント「PIGMENT Material Conference Vol.1」を開催いたしました。

画材エキスパートによるアテンドのもと、国内で活躍されているアーティストをお招きし、当ラボで取り扱いしている素材に触れていただく企画です。


記念すべき第1回目は大槻英世さん、荻野僚介さん、光藤雄介さんの3名。さて、みなさまどのような素材に興味を持ってくださったのでしょう。



まずは、画材エキスパートの斉藤より当ラボのコンセプトや、取り扱う画材についてご紹介。チューブ絵具でもおなじみのピグメントから、最新のインミンブルー、エフェクト顔料など子細にご覧いただきました。


ときおりスマートフォンでメモをとられる姿も。

エフェクト顔料をはじめとした塗り見本を実見した光藤さん「気が利いてますね」。


続けて箔のコーナーを紹介。彩墨など普段見慣れていない画材にも興味津々です。



顔料と絵具の関係性や、絵具の作り方などの解説が行われたのち、各々の参加者の方の表現方法に適した画材をお試しになられていました。




「最近、興味を惹かれているガラスの支持体への描画を試してみたかった」と語る大槻さんはAQYLAによるガラス着彩をされておりました。「AQYLAを画材店で目にしたことはあったが、手に取ったのは初めて。こんなに綺麗に色がつくとは」と様々な色を乗せていきます。


AQYLAは紙やキャンバスはもちろん、金属、ガラスにも直接描くことができます。


ユニペーパーαを試される大槻さん。荻野さんと「表面がスルメの皮みたいむけるから、立体作品にも使えそうだね!」と話されいました。アーティスト同士の掛け合いで素材の新たな一面が見つかるのも、このイベントならでは。



普段の制作でアクリル絵具を使用されている荻野さんは、顔料とアクリルメディウムを練り合わせたオリジナル絵具を用いて、様々な支持体への着彩を試されていました。普段、キャンバス以外に描くことはないそうで、石膏下地や絹本など支持体の違いによって生み出されるマチエールの変化を丁寧に観察されてました。

その後、マスキングインクを使用した白抜き表現も実験。




青緑色の部分がマスキングインクとなっており、完全乾燥した後に消しゴムで除去すると綺麗に白抜きをつくることができます。「これは制作につかえるかも」と次回作での展開を匂わせていました。



光藤さんは普段、ペンを描画材料とされているとのことで、まずはユニペーパーαを。ゼッキ社のコチニールインクに加え、持参された顔料系や染料系のペンで発色や滲み具合をテストしていきます。また、絹本や漆喰など、普段馴染みのない基底材へのドローイングも試していただき、同じペンにも関わらず地塗りが異なることで生じる様々な発色に、参加者はもちろん当ラボスタッフにとっても新たな気づきがありました。




下は漆喰、上は絹本によるペンの表現。両者とも魅力的な色彩を放っています。



その後は、AQYLAと油絵具による混合技法のサンプル紹介や、界面活性剤を利用した半水系絵具の作り方など、一般的な画材店ではご紹介できないようなテクニックを実演を交えて解説。




最後に、当ラボオリジナルのお土産セットをお持ち帰り頂きイベントは終了となりました。

「もっと色々なメディウムを試してみたかった」というお声や「画材エキスパートという存在が貴重だと思った」という大変嬉しい感想もいただき、当ラボとしてもプロのアーティストの方々が日々どのようなことを考えて制作されているのかへ触れることができる貴重な機会となりました。




当イベントは招待制となっておりますが、PIGMENTには様々なジャンルに精通した画材エキスパートが在籍しております。

制作におけるトラブルのご相談や、新しい表現の開拓のためなど、ぜひPIGMENT TOKYOをご活用ください。



Profile

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

大矢 享

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート 1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとしてとして携わりながら、平面作品を中心にアーティストとしても活動中。

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート 1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとしてとして携わりながら、平面作品を中心にアーティストとしても活動中。