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PIGMENT LAB TOKYO

日本アニメ界の巨匠、山本二三氏の創り出す世界

2019-06-24

来たる8月10日に、日本アニメ界の巨匠であるアニメーション美術監督の山本二三氏をゲストにお迎えし、トークショーを開催いたします。山本氏は美術監督として、『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』などのアニメ背景を描いてきた、超ベテランの背景画家です。各々の作品が持つ世界観や時代設定は異なるものの、ファンタジックでありながら、郷愁と温かみを感じさせる同氏の作品世界は、世代や国境を超えて様々な人々を魅了し続けています。


今回、氏と当ラボ館長の岩泉とのトークショーを開催させていただくにあたり、打ち合わせも兼ねて、岩泉館長とPIGMENT ARTICLEライターの大矢で、埼玉県にある氏のスタジオにお邪魔させていただきました。


スタジオを拝見し、まず最初に驚いたのは、作品のサイズです。氏がライフワークとされている五島百景シリーズを中心に、様々な作品を見せていただきましたが、劇場で観るフィルムの広大なスケール感と比べると、驚くほど小さいサイズの紙に描かれておりました。緻密かつ繊細に描かれた作品群はまさに職人技でした。


 



超絶技巧の作品を拝見させて頂いたのち、話題は早速画材や技法へ。作業スペースで目につくのが使い込まれたポスターカラーのパレットたちです。

まさに仕事人の机!といったところでしょうか。長年ニッカー絵具さんのポスターカラーを愛用されていらっしゃるとのこと。そしてこの色の順番には、とある秘密が隠されているのだとか……。


 



絵具ときたら次にくるのは、もちろん絵筆です。大小様々な形の日本絵画絵筆と絵皿が並んでおりましたが、実際に描く際に使用するのは彩色筆などが数本と刷毛類のみなのだとか。数本の絵筆だけで名作アニメの背景が描かれていたとは……と岩泉館長も私も、驚きを隠せませんでした。


 



こちらは長年愛用されていらっしゃる、名村大成堂さんの刷毛たちです。美しくエージングされた漆塗りの刷毛は、味わい深い表情をつくりだしておりました。この刷毛の使い方にも、氏の驚きのテクニックが隠されており、その解説を受ける岩泉館長も興味津々でした。

 


 


この度当ラボでは、PIGMENT COLOR PHILOSOPHY Vol:5として、山本二三氏をゲストにスペシャルトークショーを開催いたします。館長の岩泉から絵画における山水画の歴史と思想精神についてお話しさせて頂いたのち、山本氏にアニメの背景における重要なモチーフである「雲と空」について語っていただきます。

また近年、デジタル技術の発展に伴い、アナログの手法で作られたものへの価値が様々な業界で高まっており、アニメ界においてもその機運があります。そんなアナログ手法の魅力と氏の熟練された技を、デモンストレーションを交えて解説いたします。

山本二三氏の御技を間近に垣間見ることのできる貴重な機会です。是非ともこの機会にご参加下さい。



講座情報

エントリーフォームはこちらになります。

https://pigment.tokyo/workshop/detail?id=169

Profile

PIGMENT TOKYO館長 画材エキスパート

岩泉 慧

PIGMENT TOKYO館長 画材エキスパート 京都造形芸術大学 博士号(芸術) 京都造形芸術大学日本画コース講師 2015年に絵画表現における膠使用方法の論文で博士号を取得。 PIGMENTや京都造形芸術大学にて膠を基点とした様々な画材の研究、指導を行いながら、アーティストとしても物質存在に関するテーマをコンセプトに活動を続ける。

PIGMENT TOKYO館長 画材エキスパート 京都造形芸術大学 博士号(芸術) 京都造形芸術大学日本画コース講師 2015年に絵画表現における膠使用方法の論文で博士号を取得。 PIGMENTや京都造形芸術大学にて膠を基点とした様々な画材の研究、指導を行いながら、アーティストとしても物質存在に関するテーマをコンセプトに活動を続ける。

 

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート

大矢 享

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート 1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとしてとして携わりながら、平面作品を中心にアーティストとしても活動中。

PIGMENT TOKYO 画材エキスパート 1989年東京生まれ。 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程修了。 PIGMENTにて画材エキスパートとしてとして携わりながら、平面作品を中心にアーティストとしても活動中。