Loading...

PIGMENT LAB TOKYOPIGMENT LAB TOKYO

ALL ITEMS

Suihi:the Elements of Paint

2020-10-10

PIGMENT TOKYOの店内には、「絵具の素」になる色材がたくさんあります。

その中でも、色数が多く、岩絵具よりも価格が手頃なので、初めての方でも手に取りやすい顔料のひとつとして水干(すいひ)が挙げられます。

その特性や使い方を知って、さらに効果的に使ってみましょう。





そもそも水干とは、一体どんな顔料でしょうか。

素となる主な素材は、貝殻から作られた顔料の一種「胡粉」で、それに着色したものが水干です。

“スイヒ”の語源は「水」で精製し「干」しあげるので、“水干” 。

また、水干絵具の仲間として天然の土絵具があります。こちらも同様に、貝殻の代わりに土を「水」で精製し、「干」し上げて作られています。


どのような特徴があるのか見てみましょう。





水干は板状の顔料なので、細かくしてから使います。

比較的柔らかい顔料なので、少量でしたら二つ折にした紙に水干を挟み、紙の上から棒などを転がしてすり潰すこともできますが、量が多い場合や藍色などの少し固めの色は、乳鉢で潰した方が滑らかに細かくできます。

また、顔料単体では糊材となるメディウム(展色材)は入っていないので、用途に合わせて入れてください。


初めて作る方は、下記の作り方や画像、Instagramの動画をご参考にしてください。







脚注:

3.空ずりした水干に牛膠を入れたところ。

こちらは「珊瑚色」という色です。





脚注:

4.練っていくうちに固さが出てきたので、膠を足して、更に練り上げました。

この段階で良く練ることで、滑らかな絵具になります。



Instagram Live動画

水干・胡粉 https://www.instagram.com/tv/CEn9q3AHX9K/?utm_source=ig_web_copy_linkk



ご紹介した商品はこちらです。

OX glue liquid 20% concentrated
1,000JPY
Gum Arabic Medium
520JPY

Pestle and Mortar
550JPY
Suihi Sangoiro
300JPY




では、水干を絵を描く時に使用すると、どのような効果があるのでしょうか。





単色でも発色が良く、色のきれいな顔料ですが、下地としても使えて混色もできます。当店には約70色ほどの水干がありますが、混色することで更に色数も増えるので、多彩な作品にも活用できます。


実際に、重色と混色をしたものはこちらです。




右:【重色】上から、白緑(単色)、白緑に美群青を重ねた色

左:【混色】上から、美群青(単色)、美群青×白緑(美群青の分量を変えて塗布)





右:円子(単色)

中央:【重色】円子×黒群青

左:【混色】円子×黒群青




下地に使う際には、色の組み合わせで重ねの色味が異なりますし、濃淡や、塗り方の違いで色に深みの出方もさまざまです。

また、表現に合わせて色の掛け合わせや色の重ね方や紙を変えたり、上塗りに他の顔料などを併用すると、表情の違いも楽しめますので、お試しください。

Profile

Art Materials Expert at PIGMENT TOKYO

NATSUKO SHIRASISHI

Art Materials Expert at PIGMENT TOKYO Graduated from the Textile Design at Tama Art University While she works as an art material expert at PIGMENT, she also continues her career as an artist of Original paper, Japanese paper and calligraphy.

Art Materials Expert at PIGMENT TOKYO Graduated from the Textile Design at Tama Art University While she works as an art material expert at PIGMENT, she also continues her career as an artist of Original paper, Japanese paper and calligraphy.