ここに“きらきら”がほしい。そんなことを創作時に感じたら、どんな画材を使いますか?
煌めかせる表現方法は、色遣い、箔、金属...など色々ありますが、その一つにエフェクト顔料という選択肢があります。
エフェクト顔料とは、光の影響を受けて多様な表情を生み出す、光輝(こうき)性顔料とも呼ばれています。
今回はPIGMENT TOKYOにある、およそ20種類以上のエフェクト顔料の一つ「クロマシャイン」をご紹介いたします。
■クロマシャイン(全11色)
エフェクト顔料とは、雲母(うんも、きら)、アルミ、ガラスなどを核として作られているピグメントで、その種類も様々です。実は、車の塗装や携帯電話のカバーなどにも使われているこの素材。みなさんも、知らず知らずのうちに使う機会があるくらい、身近な存在です。
その中でも、まるで玉虫のように見る角度によって色が変化して見える瓶が「クロマシャイン」。
アルミニウムフレークを基材にして、表面にシリカ層を被覆、更に金属粒子をメッキした、新しいタイプの偏光アルミ顔料です。
見る角度により変化する色を干渉色と呼ばれており、光沢のある色の縞々が見えます。また、隠蔽力に優れ透明性が低くいので、他のエフェクト顔料に比べると下地色の影響を強く受けずに発色します。
下図にて、エフェクト顔料とクロマシャインの特徴などをまとめております。
オンラインショップのエフェクト顔料商品ページでは、下地の違いによる発色の変化もご覧いただけます。
メイン画像の下にある小さな画像には、黒・白の紙に塗布したエフェクト顔料がそれぞれ配置されており、任意のサムネイルを選択すると、大きく表示されます。
透明性が高いエフェクト顔料は、下地色の影響を受けてそれぞれの色が変化して見えますが、種類によって透明性、色の変化が異なります。
気になる顔料と比べてみるなど、是非ご活用ください。
支持体の違いや塗った厚さなどにもより、色味も輝きも変化します。
下図は、3種の紙に塗ったものです。紙質や加工により、絵具の伸びやエフェクトの見え方も変化します。
こちらは、彩墨などで描画した上に、クロマシャインを用いて描いたものです。
紙:竹和紙/水墨画用
描画:彩墨、顔彩など
エフェクト顔料:クロマシャイン TGR20X
メディウム:アラビアゴム
お好みの“きらきら”感を目指して、支持体・下地加工・メディウムなどの色々な組み合わせをお試しください。
また、こちらのInstagram動画でクロマシャインの絵具を塗布している様子もご覧いただけます。
【Instagram IGTV】「クロマシャイン」
https://www.instagram.com/tv/CB5Ax5onQa1/?utm_source=ig_web_copy_link
顔料以外にクロマシャインをアクリル樹脂絵具にした商品もございます。
10色セットは5mlと小さいサイズ、単色は30mlと大きいサイズなので、ご用途に合わせてお選びください。
【イリデッセンス 全種】
https://pigment.tokyo/ja/product/?q=%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9
普段目にする顔料とは異なった表現効果が得られるエフェクト顔料。
色と支持体の数だけ感じられる画材との相乗効果を、ぜひその目で体感してみてはいかがでしょうか。